Chocolate Schoolって?

子どもたちの夢を広げる場所。未来を変えるための努力を後押しできる場所。村じゅうのみんなでつくりあげ、みんなで考えて、みんなで成長できる、みんなが集まることができる場所。

その名も「Chocolate School」

学校は子ども達の夢を広げる宝箱です。世界を知り、好奇心や疑問を育て、発想力を生み出します。未来を担う子ども達に必要な学びの機会を提供し、彼らの心の中に希望を育て、未来を変えるための努力を後押ししてあげる事こそが、このプロジェクト「Chocolete School」の意義です。

学校はもちろん子供たちが通い、大人になるためにたくさんの事を学ぶところです。ですが、私たちは新しい学校が子ども達だけでなく、大人たちや村全体のための学校になれればと考えています。それは、学校が子どもの勉強をするだけの場所ではなく、大人たちも集まるコミュニティの場であったり、一緒にアクティビティをする場であるべきだと思うからです。大人たちも学校に参加しながら、学校と村全体で子ども達を見守る学校になれば、地域全体が賑やかになるでしょう。アブイチタという場所だからできる、他にはない特別な学校を創っていきたいと考えています。

ガーナについて

ガーナ共和国(ガーナきょうわこく)、通称ガーナはアフリカの西に位置し、西にコートジボワールと国境を接し、南は大西洋に面しています。238,537平方キロメートル(日本の約3分の2)、人口約2,590万人(外務省HP)。首都はアクラ。公用語は英語です。農村部の多くの子どもは労働力として扱われ、教育の機会を失ったまま成長し、読み書きもできず、よりよい農業の知識や技術も得られなければ、他の仕事の選択肢もありません。幼いころから身体を酷使することで健康をも失い、おとなになって自分の子どもを働かせるという悪循環が起きています。こうして貧困と児童労働の連鎖が世代間で引き継がれてしまっているのが現状です。

アブイチタ村

ガーナ南東部、ボルタ州サウス・ダイ郡にあるアブイチタ村には約1000人の人々が暮らしています。広大なボルタ湖に面し、ガーナでは珍しく山もあり、緑豊かな美しい地域です。土壁に茅葺屋根の家が一般的で、電気は通っていますが、水道はありません。村のほとんどの人々は、農業や漁業で生計を立てています。乗り合いバスも通っておらず、人々の移動手段は徒歩です。ここには、学校に通うことができない子どもたちがたくさんいます。

ガーナの教育

教育についてガーナの学校教育は日本と同じ6・3・3・4制、小・中学校の9年間が無償の義務教育になっています。各学年で進級試験があり、それに合格できないと留年することになるため、年齢の高い子が小さい子どもたちに混ざって授業を受けていることも珍しくありません。

農村部では、学校が設置されていても、先生が通える距離にいないため授業が行われていないというケースがみられます。先生がいても教室が無く木の下で授業をしていて、雨が降ると何もできないということもあります。そのため、このような地域では読み書きができない人、公用語の英語を使えない人も多くいます。環境の不整備や、親の理解が得られないために、義務教育でさえまともに受けられない子どもたちが、ガーナにはたくさんいます。

義務教育以降は、BECE(Basic Education Certificate Examination)という試験の成績によって、通える高校のレベルが決まります。しかし、この試験で良い成績をおさめたとしても、学費と交通費や寮費を賄えるだけの経済力がないと、高校に通うことはできません。

職業訓練校や大学へ行くためには、さらに多額の資金が必要となるため、収入が少なく子どもの数が多い農村部の人々にとっては、とても通わせることはできません。たとえ高校を卒業しても、大学へ行けないと専門職に就くことができず、村に戻って農業や漁業といった選択肢しかない、という場合も多くみられます。

私たちDooooooooとは

私たちは、2010年の設立以降、アフリカを中心に世界中で暮らす生活困難な子供から大人を対象に、教育や雇用などの様々な面での育成と、日本国内で各地域の現状を伝える情報の発信を行ってきました。

アフリカ大陸の平均寿命は30歳代。10年後の夢を描く余裕などなく、先の見えない毎日を送る彼らにとって教育の場は、未来への希望になっています。家族や家を失っていたり、親がエイズやアルコール中毒、家族から虐待を受けている子供など、それぞれに厳しい事情を背負っています。こうした生活の中で、子ども達は教育の機会を与えられないまま、多くの事を諦める事に慣れ、ただ黙々と苦しい現実と向き合って大人になっていきます。

自分がもし学校に行くことができていなかったら。
自分の子供がもし学校に通うことができなかったら。
インターネットも本も読めず、字を書くこともできなかったら。
働くことしか選択肢が無かったら。

当たり前のように受けてきた教育、当たり前のように通っていた学校、当たり前のように持っていた夢。私たちにとっての当たり前が、当たり前でない環境にいる子ども達がいます。現在も大勢の子ども達が教育の機会を待ちわびています。そんな彼らの笑顔が見たくて、彼らの夢を広げたくて。子供の教育から世界は変わると信じ、私たちはアクションを起こし続けています。